プログラミングスクール勤めのエンジニアが転職するってよ
お久しぶりです。
かなり久々のブログ投稿になります。
今回は転職活動
について取り上げたいと思います。
というのも7月あたりからぼちぼち転職活動していて、最近転職先が決まったのです。
私はWebエンジニアとしてプログラミングスクールで開発を行っています。
しかし、かなり我流で開発を行なっている状態になっています。
そこでエンジニアとして今後通用していくのか?と疑問を感じて転職活動を始めました。
そんな中で数社の企業様から内定をいただくことができました。
今回の転職活動で精神面がかなり成長したと感じています。
そして、もしかしたらこの2ヶ月ほどで考えていたことが誰かに役に立つかもしれないと思い記事を投稿することにしました。
特に自分のキャリアに迷っている人や何かに駆られて転職活動している人に届けられたら嬉しいと感じます。
転職活動記録
これから感じたことを書いていこうと思うのですが、その前に自分自身の体験を知ってもらった方が良いかと思います。
割と赤裸々に書いているつもりです(照)
転職活動のきっかけ
ここ1年くらいずっとエンジニアとしてのキャリアについて悩んでいました。 そんな悩んでいる中で今年の7月に完全にスケジュール管理おじさんになるような業務をすることになり、
『あれ?俺このままでええんかな?』
という気持ちに駆られるようになりました。
個人的には20代をどのように過ごすかが30代以降の生き方を左右すると考えています。
私はエンジニアとしてのキャリアを積みたいと考えていました。
そのため、スケジュール管理おじさんの状態は20代の時間を棒に振ってしまっているのではないか?と感じるようになりました。
7月 転職活動の火蓋が切って落とされる
一回転職しているとはいえ、現在の職はお声をかけてもらっての転職でした。
そのため、ほぼ転職活動は行なったことがなく実質今回の転職活動が初めての転職活動という形でした。
何がともあれ情報収集だと思ってとりあえずエージェントに話を聞きに行きました。
行ったエージェントはIT系に強い、よく名前を聞く2社とビズリーチ経由で繋がったエージェントが1社です。
3社のうち2社は転職活動の最後まで付き合うことになりました。
個人的な感覚ですがエージェントの良し悪しみたいなところはなんとなく見えた気がします。
エージェントの話はまた別記事で出していこうかと思います。
あとは転職ドラフトに参加しました。
思い悩んだタイミングがちょうどドラフトが始まる時期だったので、参加して選択肢を増やして行く手段に出ました。
選択肢は多めに用意しておくと思いもよらない形で結果が出たりするので種は撒いておいて損ないです。
7月は本当に種まき的な感じで情報収集ぐらいしかしてないですね。
実働はエージェントと話した3時間くらいかなあ
8月 面接面談が始まり迷路に迷い込む
8月になり、転職ドラフトで数社から指名いただきました。
とにかく話は聞こうというスタンスで指名いただいた全社にカジュアル面談を申し込みました。
そして、3社のエージェントのうち1社で
エージェント「とりあえず興味のある企業選んでください」
僕 「このあたりの企業さん興味ありますね」
と雑に興味ある企業を数社選んだらいつのまにか全社にエントリーされ、書類もするっと通ってしまい面接の予定がどんどん組まれていきました。
このあたりから平日夜の予定が面談面接で全て埋まってしまって精神が疲弊しはじめました。
そして、面談面接に行っては
「kimurayspさんはなんで転職しようと思ったんですか?」
「どのようなキャリアを積みたいと考えていますか?」
となんとなくで転職活動を始めてしまった自分には辛い質問を受け、うろたえる日々を繰り返していました…
雰囲気では答えられるけど深められるとすぐに底についてしまうということがかなりありました。
ある企業さんでは技術スキルを見られる面接を受けて、固まってしまうといったことがおきました。
もはや自分はエンジニアに向いていないのではないだろうか…?
ぐらいまで落ち込むこともありました。
そして始まる自己啓発
これは自分の癖のようなものなんですが、
自分が苦しい時や怒っている時に、なぜそう感じているのかを紙に書いてみて整理したり、自己啓発本を読んだりして自分にない考え方を取り入れたりしてみる
ということをよくやります。
今回も例に漏れず苦しさが尋常じゃなかったので自分についての整理を始めました…笑
整理の前に自己肯定感が尋常じゃなく下がっていたので自己啓発本を読むところから始まりました。
今回読んだのは「嫌われる勇気」でした。
チョイスは完全に勘だったのですが、これが意外といいチョイスでした。
読む中で 目的論 の考え方や 他人の人生ではなく自分の人生を生きる ことが重要だと知りました。
そこで考え始めたのが自分はなぜ転職活動を始めたのかというところです。
この時期は転職活動もやめようとも考えたりしていたので、このあたりが何を目的にしているのかも考えました。
転職活動を始めた目的
- スキルを身につけられる環境にいきたい
- 自分の将来を考えた時に現状の状態だと活躍している姿がイメージできない
- 成長できずにいたら最終的に自分に無能の烙印が押されてしまうことに恐怖を感じる
転職活動をやめようと考え始めた目的
- 迷っている状態で転職活動をしても結果に繋がらない
- 面接に行って自分という人間が否定された気持ちになるのが辛い
- 今の状態で転職できても役に立たないのではないか?
- 転職活動やめて現職に残れば役に立つ存在ではい続けられるかも
ざっと転職活動を始めた目的とやめようと考えた目的を見て行くと 自分の無力感を感じることを避けたい という目的があるように感じました。
自分の中に渦巻いていた感情がはっきりして割とスッキリはしました。
ここで出した結論は、持ち玉があるうちは転職活動を続けるが内定が出ても出なくても持ち玉がなくなったらきっぱり活動をやめる
ということでした。
どちらの選択肢をとっても感じる不安が同じなのであれば、全力で転職活動をして運命に身を委ねて、選択された運命の中で全力を出し切ろうという方針ができたという形です。
8月はそんな感じで方針がなんとなく決まって自己肯定感が少し回復してきたところで終わりました。
9月 自己理解が深まる、そして内定へ
9月の1週目にとある心理検査の認定トレーナー資格取得研修に参加しました。
この心理検査との出会いが自分の運命を変えました。
正直心理検査一つで大げさなという感じですが、マジで変わりました。
この出会いがあったから転職決まったと言っても過言ではないです。
この心理検査は自己理解を深めることが目的の検査でした。
認定トレーナーの講座では実際に心理検査を受験しました。
9月1週目は自分の性格を知り、自分の考え方について深掘りをひたすら行いました。
そこで無意識的だった自分の認知と考え方が意識できる領域に出てきました。
その結果自分は人の可能性を引き出せるようなこと
に興味があるのだとわかりました。
自分の行動や思考を振り返ってみると
- なんとなく国家キャリアコンサルタントの講習を受けはじめる
- プログラミングスクールで楽しいと感じたのは一緒に開発している人が成長したなと感じる時
など無意識のうちに人に関する領域に興味を持っていたと認知しました。
心理検査を受けた後の変化
自分の興味がはっきりしたことが転職活動に転機をもたらしました。
まず大きく変わったところとしては自分の興味がはっきりしたことで、今回の転職活動に目的が見えてきました。
人の可能性を引き出すことに携わって行く上で、まずは自分自身が行動することで自分の人生を選択することができることを証明すること
今後の長い自分の人生キャリアを考えた時に、この目的を達成することがまず重要であると考えられるようになりました。
次に自己理解が進んだため、面接で自分の考え方について深掘りされてもうろたえることなく自分の見解を伝えることができるようになりました。
その結果、心理検査を受けた後の面接は一度も落ちることなく最終的に数社から内定をいただくことができました。
この結果から 転職活動において自分への理解を深めることがとても重要 だと感じました。
自己理解を深めることの重要性
自分の転職活動の中で自己理解がかなり重要な要素だと感じました。
では、なぜ自己理解を深めることが転職活動で有効になるのか?
その理由を考察してみます。
なぜ転職するのか?に対応できる
この質問は面接の際には95%ぐらい(肌感)の確率で聞かれます。
転職活動に至る動機は人によって異なります。
ただこの動機をうまく言語化するのは難しかったりするのではないかなと感じています。
その結果、割と漠然とした動機しか話すことができずに爆死するという事案が起きる印象です。
例えば
未経験だけどWebエンジニアになりたいという動機
- なぜWebエンジニアになりたいと感じたか?
- Webエンジニアになってどんなキャリアを描きたいか?
- Webエンジニアになることでそのキャリアに向かって何が必要だと感じている?
現職が劣悪過ぎて、会社を変えたい
- 現職がどのように劣悪で、自分はそれに対してどんな印象を抱いているのか?
- 劣悪さの内容によっては会社を変えても変わらない可能性があるが、どんな観点で次の会社を探しているか?
- 現職の問題がもしかしたら業界の問題かもしれないが、なぜ同業界で会社を探しているのか?
- 会社を変えてどんなキャリアを描きたいか?
のような形で漠然とした動機だと、ざっくり掘るだけでもそれなりに質問ができてしまいます。
うまく動機が言語化できていないと、深掘りされた時に支離滅裂になってしまったり、イメージを言語化できずあやふやになってしまいます。
自分自身も自己理解が深まるまではこの辺りがあやふやでした…。
「なぜ転職するのか?」
という質問には
- 転職することで次の職場に何を期待しているのか?
- その人の考え方と会社の志向がマッチしているか?
- 会社はその期待していることを提供できるか?
といった会社と転職者の考え方の方向性があっているか見たいという意識があると思います。
漠然としていると会社とマッチしている人かどうかが不透明となり残念な結果になる傾向あるのではないかなあと推測しています。
これを明確にするためには、
自分の興味関心
将来のキャリア像
現状と理想のギャップ
この辺りを言語化できると、深掘りに耐えれるようになりますし、軸を持って転職活動に取り組めるので自分が求めている環境を探しやすくなります。
ちなみに自分は
- 興味関心
- 将来のキャリア像
- エンジニアチームでメンバーのやりたいことを引き出したり、仕事と関連付けたりするようなポジションに興味がある
- キャリアに困っている人を助けられるような仕事に興味がある
- いずれの方向性に進むにしてもエンジニアという仕事をベースにしたいので技術スキルを固める必要がある
- ギャップ
- 現職だとサービスの性質上システム開発はクリティカルではなく、開発スキルをもりもり身につけていくことが難しそう
- 色々な人に使ってもらえるものを作りたいが、スクール事業で今作っている受講生管理システムは最大でも200人ぐらいにしか使ってもらえない
- 立場的に上の人間がいないので、自分が目指すべきエンジニア像が見えない
- どのように成長する必要があるかが見えづらい
といったあたりの理由がありました。
個人的な見解ですが、だいたいこれぐらいの筋道が立っていると納得していただけたり、深められても自分の中から答えを探し出しやすくなる印象があります。
自分という人間がどんな思考をするのか伝えられる
正社員の採用だと、その人がどんな思考をして、どんな行動をするのか?
という部分は重要視されるのではないかと考えます。
この思考と行動の傾向がみえるとその人がどのように働く人なのかが見えてくる
と個人的に感じています。
思考がわかれば少し長い目で見た時にどれぐらい成長して成果を出してくれるかが見えてくると考えます。
自分の思考と行動を認識することができれば、
- どのような環境なら成長しやすいか?
- 成長のためにどのような取り組みをするか?(してきたか?)
- 何が得意か?苦手か?
- 仕事で大事にしていること
- やりがいに感じること
この辺りを面接等で伝えられるようになると
- どのように働く人なのか
- どのような成長をしてくれるのか
- 将来的なポジションのイメージ
といった仕事についての考え方のマッチ度合い、どれくらいで会社の利益に繋がる成長
をしてくれるかが見せることができると考えます。
つまり思考と行動がどれだけ整理されているかで一緒にやっていけるかどうかのイメージに与えられるかに繋がってくると考えられます。
ここで一緒にやっているイメージを与えることができれば採用に近くことができます。
ここまで自分の思考を明確にして、お互いに一緒にやっているイメージがつかないのであればマッチしなかったんだなと割り切ることもできます。
ここでも自分の考えを当てはめてみます。
- どのような環境なら成長しやすいか?
- ある程度裁量があって自分で動いたりすることができる
- モチベーションの高い優秀な人がいる
- 自分がその人とどんな差異があるか見出し埋めていけると考えている
- 成長のためにどのような取り組みをするか?(してきたか?)
- 足りないと感じたスキルについては自己学習
- 自分の感情や思考について分析している(内省)
- 自分の感情・思考に関する気づきがあると改善に繋げられる
- 何が得意か?苦手か?
- 得意
- チームの中で調和をとって活動すること
- 人の感情について考えながら仕事に取り組む
- チームの中で調和をとって活動すること
- 苦手
- 決断すること
- 人の感情などを気にして決断を思い切ってすることが苦手
- 合理的な判断基準を設けることで決断に踏み切るようにしている
- 決断すること
- 得意
- 仕事で大事にしていること
- 仕事は一人ではできないのでチームで協調することが重要
- やりがいに感じること
- 自分が作ったものが人に使ってもらえる
- チームメンバーが成長していることを感じるとき
当てはめてみると自分は
人との接し方に気を使ったり、チームで何かを成し遂げたりすること
にモチベーション感じる思考をしているのだとわかりました。
これをもう少し深掘りできると大体の質問には答えられると思います。
自分の場合は過去の経験の中にチームで一つのことを成し遂げた経験があったのがあったのでそれがベースという考えを伝えていました。
総括
個人的な感性ですが、自分は自己理解を深めたことで転職活動の風向きが変わったと感じています。
自分のことを自信を持って伝えられるようになることは面接の場面においてはかなり有効だと思います。
これはエンジニアへの転職活動に限らず、様々な業種で転職活動をしている人に共通するのではないかと考えています。
転職活動は内定をもらうことがゴールではありません。
働き始めた後に良い状態で働き続けられることが重要なのです。
そのためには自分のことをできるだけ多く会社に伝えてマッチするかを測っていくことが重要です。
実際に働いてみないとわからない要素もあると思いますが、全力のミスマッチは防いでいけると思います。
そして会社に多くのことを知ってもらうためには、自分のことを理解することが重要です。
自分のことを考えるのが難しい場合は、世にあるアセスメントツール(心理テスト等)を使ってみるといいかもしれません。
客観的に自分を分析する助けになります。
自分の場合はこれが9月に受けた心理検査でした。
この体験が転職活動を行なっている人が自分のことをきちんと理解し、より幸せな人生をあゆむための一助になれば嬉しいなあと感じます!